技術戦略部の役割「ゼロからのサービス創造」(技術戦略部 開発第2チーム)


新しい技術に興味深々、探求心の赴くままに

私は専門学校卒で入社しました。
専門学校では、情報系の学部にいたので、IT分野のなかでも主にプログラミングを学んでいました。在学中からプログラミング技術を生かして何かを作って人に提供するのが好きでした。

作ったものの一つに、テキストからQRコードを生成するアプリがあります。
いつも始まりは世間で使われている技術に興味を持つことから。このときは「LINE」の友達追加はQRコードでできるけど、QRコードは単に2進数の塊なのかっていうのが気になって。どうしたら平面で、しかも斜めからも読み取れるのか。さらには半分しか読み取れていなくても情報を取得できるのか、仕組みを調べました。
その延長線上で、作ってみようかなって。公開されているオープンソースは使わずに、自分で1からQRコードをテキストから生成しました。

今は、ラクーンで運営しているサービスに新しい技術を取り込むことで改善を図れないか、いつも探求をしています。
たとえば、事業部との雑談の中で、問い合わせメールの返信を機械学習で自動化したいという相談を受けたとき。早速、これまでの対応履歴のメールを使って機械学習のテストを行いました。興味を持ったらフットワーク軽いです。

入社の決め手は事業の健全性の高さ

自分が入社した2017年の頃は、世の中的にユーザーに対して不親切なサイトが多かったです。広告主のパワーバランスが強くて。実際の事業もユーザーと運営側がウィンウィンになれるサービスは自分の知る限りでは少なかったと記憶しています。
そんな中、ラクーンの事業は、ウィンウィンの関係を築くように設計されていて。誰も不幸にしない仕組み、事業の健全性の高さがラクーンの魅力の1つでした。

また、技術者として自分が成長できる環境があるかどうかも、入社を決める際の重要な視点でした。
他の会社だと、小さい案件であっても、品質保証の部分は他のメンバーが対応することが多いと思います。ラクーンは1人で一貫して任せてもらえます。悩んだ時には、気軽に部内メンバーに相談しやすいムードもちゃんとあって。自分の目指していることに対して現在の手段が正しいか意見をもらえます。
実際に、入社1年目で研修を終えたとき、自分の実力に対する自信を持てたことを実感しました。

若手でも新規開発メンバーとして活躍

私が今やっている主な業務は、スーパーデリバリーの開発です。あとラクーンホールディングスの経理処理の業務効率化システム開発にも取り組んでいます。

1からサービスを作り上げるのも技術戦略部の大きな仕事の一つです。
ラクーンのサービスはすべて内製化していて、アウトソースはしません。スーパーデリバリー然り、Paid然り、社内のエンジニアが1から構築したシステムのもと、運用されています。
新規開発に携わるにはハードルが高いと思われがち。でもラクーンの場合は、プロジェクトメンバーとして実力が発揮できることを証明すれば、若手でも挑戦できる環境があります。私もスーパーデリバリーに付随する小さなサービスをゼロイチで作ったのは、新卒1年目の後半でした。

事業改善にはエンジニア視点が不可欠

1番の失敗体験といえば、新卒1年目のときに事業部の要求・要件を鵜呑みにして実装を進めてしまいました。事業部の方がユーザーとの距離が近く、詳しいため、要件をそのまま実装すべきだという思い込みをしてしまったのです。
上長から「これはユーザーにとって必要な機能なの?」と指摘を受けて。その後、事業部と意見交換を行い、「確かにこの機能は不必要だったね」と話がまとまりました。
結果として、手戻りや作り直しの作業が発生したことは言うまでもありません。
事業部の視点と技術的な視点を組み合わせることで、サービスの質を高める。今は、事前の意見交換の時間を大切にしています。

成功体験は、1年ほど前のことです。ページ遷移なしで動くWebサイトや技術に注目していました。表示速度や全体のパフォーマンスを向上させる可能性があって。調べてみたら、スーパーデリバリーに導入すると、大きなメリットがあることがわかりました。関係者を集めて提案のプレゼンを行い、採用されました。
スーパーデリバリーは10数年続くサービスなので、古い仕組みを使っている状態でした。新しい技術に一掃されたので、デベロッパーエクスペリエンスっていうんですけど、開発の際のストレスの軽減にも役立ったと思っています。
今でもスーパーデリバリーで活用されていて、私の成功体験となっています。

仕事における疑問を持つことの重要性

プログラミングやシステムに限らず、疑問を持ち、思考することを心がけています。たとえば、世の中のビジネスモデルや日常的に使っている「Suica」とか。「なぜ存在するのか」「なぜこの結果になるのか」といった問いから考えたり、調べたりしています。疑問を持つことで知識が豊富になり、仕事において裁量を与えられる機会も増えて、自分の成長にもつながっていると思います。
あと、ラクーンでは「ビジネスモデル勉強会」という、ビジネスモデルを考える研修があります。他社のビジネスを分析するいい機会ですよね。
普段から疑問を持ち、さまざまな物事を観察することは非常に大切だと思います。

目指すはT字型人材、幅広く対応できるようになりたい

今後は「S資格」という社内の上位資格の取得を目指していきたいです。
入社当初の目標は、エンジニアとして認められることでした。クリアしてからは、最強のエンジニアになることを目標に、マイルストーンを設定してコツコツと成長を目指していました。今はさらに目標を明確にしてシステムアーキテクトと呼ばれる「S資格」を目指しています。
加えて、ラクーンはプログラムの開発以外にビジネスモデルやサービスの仕組みに関わることが多いです。私が担当している、経理処理やスーパーデリバリーの業務、事業部が行っている業務に精通したエンジニアになりたいです。
T字型人材っていうんですかね、1つの専門分野持ちつつ、他ジャンルも幅広く対応できる人材に、自分はなって行きたいです。

(技術戦略部 開発第2チーム TAIGA.K)

※所属、業務内容は取材時時点の内容となります。