ニューヨークにおける小売・流通の裏側!大量消費社会と貧富の差


 

こんにちは、ラクーン広報の山崎です。

先日、私は外部主催の「ニューヨーク流通視察ツアー」に参加してきました!

 

ラクーンでは例年、ニューヨーク流通視察ツアーに参加したい社員を募り、応募者の中から選ばれた社員1名がツアーに参加できる、という社内制度が存在しています。

そして今回、幸運なことにわたくし山崎が選ばれました!

 

ということで今回から全6回に分けて、山崎がニューヨークで学んできたアレコレをみなさんに共有していきたいと思います。

 

今回、ガイドさんと回ったのは「ニューヨーク近辺のスーパーマーケット」です。

 

「いらっしゃいませ」ではなく、「やぁ、調子はどう?」

 

日本であれば入店時には「いらっしゃいませ」と声を掛けられますが、

アメリカでは「Hello, how are you?」と声を掛けられます。

なぜなら、アメリカにはコミュニケーションをとる習慣が根付いているから。

 

ティファニーでは、お客様と会話をするために値段を貼っていないとか。

 

 

そういえば、ニューヨークでは店員さんはもちろん、街中でもよく声を掛けられました。

タイムズスクエアで写真を撮っていたら「あの看板を入れて撮った方が素敵に撮れるよ」と車の中から声を掛けられたり、自由時間に国連で働く友人と”日本語で“話していると「テキサス訛りだね」と話しかけられたり。

ユーモアたっぷりに自然に話しかけられると楽しいものですね。

 

 

また、ファストフード店で注文する際に名前を聞かれることに驚きました。呼び出す際に別の人の注文と間違えないためですが、これもアメリカのオープンな文化を反映しているように感じました。

 

高額所得、大量消費社会とチップの関係

 

ニューヨークにはお金持ちが多く暮らしています。

ニューヨーク州の平均年収は港区の平均年収と同じくらいだそうです。ちょっといいレストランに勤務している場合、ウェイトレスの年収は高額なチップによって1000万円を超えるとか。

ただし、ニューヨーク市内には低所得者層向けのマンションがあるため、市内の平均だと少し下がります。

 

そんな高所得な方が多いニューヨークではありますが、そのぶん物価も高いです。

私の感覚的には、東京の物価の倍程度でした。現地の友人曰く、ランチは20ドル以上が相場だそう。

 

 

そんな高所得層が多いアメリカには消費文化が浸透しており、自由にお金を使うことが最高の幸せだと思ってる人がたくさんいます。その最たる例が、先ほども少し触れた“チップ”です。

現地の友人や流通ガイドさんが口を揃えて言うには、彼らはチップを払うことに酔っているそうです。

「『こんなに気前のいい自分はすごい人だ』『地位の高い成功者だ』 ということを示すために、彼らは高額のチップを渡すんだよ~」と言っていました。

 

 

ニューヨーク市内でのチップは大体20〜25%程度です。給料もチップ前提で決定されているそう。ただし、ファストフード店やショップではチップを渡さなくても問題ありません。

税金を含めると、ただでさえ高い表示価格に30%が上乗せされることになります。そのため、アメリカでは高所得であっても年収のほとんどを消費に回してしまうのです。

稼ぎまくって、使いまくる。さすがアメリカ、高速で経済を回していますね。

 

貧富の差は、教育の差であり健康の差である

 

オーガニックのガイドラインができてから、アメリカではオーガニック食品をリーズナブルに安定供給できるようになりました。

ホールフーズ・マーケットやトレーダー・ジョーズの健康食品など、健康的な生活を送るために必要なものをアメリカ全土へ広めようとする企業が盛況です。

 

 

オバマ氏が大統領に就任した際、奥さんが“Let’s move!(子どもの肥満防止キャンペーン)”を始めました。

ビヨンセが出演するダンスイベントを開催し、運動による健康推進を提唱したこともあります。「着色料は良くないよ」など、基本的な健康に関する知識も子供達に教えていきました。

 

 

アメリカでは、肥満の割合が高いことが問題になっています。

現在、先進国の中で死亡原因第1位がガンではないのはアメリカだけ。

アメリカは心疾患が死亡原因の1位を占めており、その要因は肥満です。

 

 

貧困層は食育が十分になされていないため、富裕層よりもむしろこの貧困層に肥満が多いのです。

先進国で人口が増えているのはアメリカだけですが、これは移民が増えているためです。移民の所得は低く、今後さらに国が負担する医療費が増えることが予想されています。

医療費は現在、GDPの15%以上と高額ですが、やがてGDPの20%になるかもしれません。そのため、「楽しく健康に生きよう」という動きが活発になってきています。

 

数日過ごしただけですが、たしかにこの食生活で何も考えないと太るよな~という感じでした。

そう考えると、和食って素晴らしい!なんて思ったり。

 

とういうことで以上、ニューヨーク流通視察レポート①でした!

次回もお楽しみに~!!