ISAKジャパン・小林りんさんの講演会を開催しました


こんにちは、PRの有本です。

先日、ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン代表理事の小林りんさんをお招きし、社内で講演会を開催しました。

講演のテーマは『困難を乗り越え自分の意志で道を拓く~次世代を担う若者を生み出す学校を創るために究極のダイバーシティと、苦難の道のりから学んだこと~』です。

 

りんさんは長野県軽井沢町に日本初の全寮制インターナショナル高校をつくり、社会のために変革を起こすチェンジメーカーを育てています。
アエラ「日本を立て直す100人」や日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー、日経ビジネス「次代を創る100人」などに選ばれた、日本を代表する起業家です。

実はりんさん、ラクーンのOBで草創期のメンバー!
ラクーン初の女性役員で、主力事業の卸・仕入れサイト『スーパーデリバリー』の起ち上げにも関わっています。

 

ですので、弊社代表の小方とはもう20年来の付き合いになっています。

りんさんが理事を務めるユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパンは「変革を起こせるチェンジメーカーの育成」をミッションに掲げ、世界中から生徒が集まる全寮制のインターナショナルスクールです。


(画像はユナイテッド・ワールド・カレッジISAK JapanのWEBサイトより)

これから日本を含め世界で求められるのは異なる国籍、価値観の人々と理解を深めながら一緒に仕事をし、新しい価値観や想像力で物事を考えられるグローバルな人材であり「0から1」をつくり出せる力であるということから、ISAKジャパンでは「多様性に対する寛容力」「問いを立てる力」「困難に挑む力」の3つの力を養っています。

 

今回はこの学校を創ろうと思った背景や、その壮大なプロジェクトを実現するまでの道のりで苦戦しながらも得てきたこと、そして子育てと仕事のバランスをどのように取りながら奔走してきたのか、などりんさんの経験談を語っていただきました。

話の中で印象的だったのは「共感力」「感謝力」そして「楽観力」という3つの言葉とその意味です。

「共感力」は自分が成し遂げたい事業や物事があるとき、それが心の底から叶えたいと思うことであれば周囲の人の心を動かし、共感を得ることができるということ。共感を得ることで周囲の理解を得ることができ、協力を得ることができる。

そしてその協力がなければ、自分一人では実現できないことが沢山ある。だからこそ、共感して助けてくれるみんなに感謝の気持ちと、彼らが事業や物事の実現のためには欠かせない存在であることを伝える「感謝力」によってより強い協力者となってくれる。

最後の「楽観力」は、周囲を動かすリーダーは楽観的に物事を捉えることで目の前に大きな壁が立ちはだかってもそれを乗り越えられるということです。厳しい状況になろうともリーダー自身が「なんとかなる」という姿勢でいることで周囲も「きっと大丈夫」という雰囲気になり組織は強くなる、と。

楽観力のくだりの中で出てきたフランスの哲学者アランの「悲観は気分、楽観は意志。意志を持った楽観力で未来を切り開いてほしい。」という言葉は特に心に残りました。

世の中には悲観材料が沢山あるけれど、それを悲観に感じるのは個人の気分でありそれは自分の意思で取り除くことができる。逆に悲観的に感じる状況でもポジティブに捉えられる要素を探し、ひたすら前向きに行動していく。そうすることで思考も楽観できる癖がつき、困難を乗り越え、突き進むことができるのだなぁと感じました。

話はこれだけ壮大なプロジェクトを遂行し、多忙を極める中でどのように家庭と仕事を両立してきたのか、ということにも及びました。2児の母でもあり、理事を務めながら限られた時間の中で多量のタスクをこなすために、一度生活リズムをリセットし22時には就寝、次の日はこなす仕事の量に応じて早く起きるなど工夫をされているそうです。

仕事も自分ですべてを管理するのではなく周囲に任せること。たとえそれが失敗に繋がっても、失敗の打撃で二度と同じ失敗をしないというメリットもあり、組織として成長していける。だから口出しはしない、と。今までは100点満点でやってきたことも今は70、80点くらいかもしれないけど、その過程において自分も含め周囲も成長している、ということでした。

 

講演後の質問タイムでも多数の質問がでて、時間ぎりぎりまで盛り上がりました。

短い時間ではありましたが、常に次の目標に向けて走り続けているりんさんの話に胸が熱くなり、りんさんがOBとして誇りを持てる会社にもっとしていきたいと強く思うほど大きなパワーをもらいました。

講演を聴いた社員たちも沢山刺激を貰った充実した時間でした。

りんさん、この度は素晴らしいお話しをありがとうございました!