【年頭挨拶】2023年もよろしくお願いいたします


謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

長引く新型コロナウイルス感染症の影響により、お亡くなりになられた方々にお悔やみを申し上げますとともに、罹患された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。そして、医療従事者をはじめとした感染拡大防止にご尽力されている皆様に感謝を申し上げます。

(以下、代表取締役社長小方から従業員への年始の挨拶より)

新型コロナウイルス感染症によって私たちの生活が様変わりしました。過去の習慣がなくなったり、以前なかった習慣が新しくできたり、皆さんも色々と変化があったのではないかと思います。

この「生活の変化」というのは、私から見ると、とても大切なことです。

日本は市場全体が小さくなり、人口も減少を続けている。こういうときに歴史ある産業が、そのまま維持したい、成長したいと、無理やり残ろうとすることでいびつな競争が起こる事例がいくつもあります。

本当であれば、既存の産業が今後もどんどん伸びていくことを考えるよりも、新しいサービスや新しいニーズがないかどうかを考えるべきです。

時代が変われば生活習慣が変わります。昔なかった、新しく必要なものがでてきます。だから我々は、周りをよく観察して、皆の生活が変わっていくなかで、これから「ないと困るもの」を探すのです。

新しいビジネスモデルやサービスを生み出すのは、非常に創造力が必要な作業です。ただ、ひとりの創造力豊かな天才のような人が生み出すのではなく、仲間との会話の中でそのヒントを探したり、お客さんとの会話の中でその答えを探したりするものだと思います。

リモートワークが一般化しましたが、仲間とリアルに会い、お客さんのところを訪ねて会話することを大切にしてください。

そして、人の働き方も変わっていくべきです。

一晩中働いたり、土曜日も来て働いたり、私はそうした「量的」な努力を良しとしていません。できるだけ労働時間の少ない会社を作ろうとしてきたつもりです。

これからの時代は「質的」な努力が求められます。

質的な努力というのは、生活や習慣の変化に気がついて、今まではないけれど、これからないと困るだろうサービスを探すこと。

探したら口にしてみること。

仲間とそれに関して議論してみること。

前例がなくても勇気を持って実行してみること。

失敗してもくよくよしないで、また別のアイデアを試すこと。必要があれば修正すること。

一生懸命やって、仲間が良い結果がでなくても、責めたりせず励ますこと。

こういったことが新しく必要な努力だと思うのです。

それができる人になるためには、人間らしさを培う。バイタリティを増やしていく。

業界が違っても、会社が違っても、いろんな人と出会ってその人達と意味のあるいい時間を過ごす。そして中身の濃い議論ができると素敵ですね。

ただ、自分が素晴らしいなと思う人に出会っても、その人が相手にしてくれなかったら、これはとても寂しいことです。だからこそ人としての魅力を磨く必要があるわけです。

教養を身につけることや、自分よりも一生懸命努力している人に出会い、その人に素直に憧れたり、話を聞いてみたり、そうしたことが大切だと思います。

本年もよろしくお願いいたします。

2023年1月5日
株式会社ラクーンホールディングス
代表取締役社長
小方 功