カルチャー

【年頭挨拶】2024年もよろしくお願いいたします

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

年始に発生した「令和6年能登半島地震」におきまして、犠牲になられた方々にお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。一日も早い復興を心よりお祈りいたします。

(以下、代表取締役社長小方から従業員への年始の挨拶より)

皆さん、あけましておめでとうございます。

今年は中期経営計画の3年目が控えています。我々は上場企業ですので、当然数字は大事です。ただし、数字のために働くのではなく、やっていることの「意味合い」を大事にして欲しいのです。

みんなが助かるから、便利になるからやる。
その結果として数字がありましたね、と。
これまでもそのようにしか考えたことはありません。

例えばスーパーデリバリーの場合。

これから日本は人口が減っていく。労働者の確保が大変とニュースで毎日のように言っています。その通りだと思います。従業員をいっぱい増やせない。特に中小企業は大変です。

そういう時、サンプルを持って全国に販売に行くわけにはいかないですが、スーパーデリバリーを使えば全国の何万店舗もの小売店に新しい商品をアピールしたり販売したり、できるようになるんです。

これがスーパーデリバリーの本来の意味です。

そして我々にとって今後無限の可能性が広がっていくのが、SD exportです。
ここに商品をたくさん載せていくことがとても重要です。

将来人口が半分になるということは、マーケットも半分になることですから、日本のメーカー各社が会社を存続させたいなと思えば、世界に売っていこうと話が出てくるのは自然な流れです。

でも、中小企業が世界の展示会に、サンプルを持って出ていって、通訳も連れて行って、というのはちょっと無理がありますよね。だからこそ我々が活躍する必要がある。

越境ECといえば、個人向けはたくさんあると思います。ただ、同じものを100個、1,000個と輸入すれば必ず税関で止まってしまいます。そして正式な輸出書類が添付されていないと送り返されるか、廃棄されるかです。

未だに、eコマースとして、全自動で、ワンクリックで世界のお店まで届く仕組みを作ったのは、我々しかいないと思います。

実を言うとこの努力は、海外だけでなく、国内の小売店に対してこそ意味があります。「世界に売るぞ」という掛け声で多くのメーカーを呼ぶことによって、商品がたくさん掲載されます。このなかで、海外にだけ売りたいんです、国内に売りたくないんですよ、という企業はあまりいないですから、掲載される商品が増えれば国内の小売店にとっても、ユニークで面白い商品、いい商品がたくさん載ることを意味します。

だから海外に売る努力は、実を言うと国内の小売店のためにもなるんです。

次にフィンテックです。

日本の中小企業は、300万社ほどありますが、今でも掛け売りが一般的です。「カンと経験と度胸」という言葉がありますが、与信枠を決めて掛け売りをして、ちょっと不安ながら支払い日を待つ、みたいな状況が今でも一般的です。

ただこの仕組みは本当に現代社会に向いてるでしょうか。

元々、中小企業というのは近い人と取引をするのが一般的でした。私も小さい会社からスタートしているのでよく分かりますが、お客さんとしょっちゅう一緒にご飯を食べたり、ゴルフをしたりと仲が良いです。だからお互いの状況が分かるので、掛け売りをしても不安じゃないんです。そして本当に困った時に助け合います。支払いをちょっと待ってあげることも。お互い信頼関係があるので、待ってあげてもそんなにリスクがないのです。

ただ今は、情報化社会です。

ホームページを作れば沖縄、北海道、あっちこっちから問合せやオーダーが来るんですね。この時にとりあえず1回会って一杯やってから話そうよ、というのは今風ではありません。事業を加速させるためにも、遠い人に対して安心して掛け売りする仕組みが必要なのです。

私はこの日本の中小企業の取引の中にこそ、我々が作ったPaidという仕組みが役立つと信じています。どんどん中小企業に広げてきて、今は40万社が登録しています。ほぼ全ての中小企業にPaidを使って欲しいというのが、我々の目標です。

それから、レントの事業は、今年は改良の年になると考えています。ぜひレントの改良を、みんなで色々と知恵を絞ってやっていきましょう。

数字目標はありますけれども、我々としてはあくまでもやっていることの「意味合い」を忘れないで、それを大事にして仕事して欲しいなと思います。

本年もよろしくお願いいたします。

2024年1月5日
株式会社ラクーンホールディングス
代表取締役社長
小方 功