ラクーン広報の大久保です。
これまでに産育休や、看護のための長期休暇も取得したことがありますし、正社員の時期もあれば時給で働く時期もあったり。結婚や出産など様々なステージを迎えるたびに、「仕事とプライベートのバランス」を考えて、考えて、今に至る大久保です。
ちょうど7月18日に、ドコモ・イノベーションビレッジ主催の働く女性向けイベントがあり、ラクーンのデザイン戦略部長・中林が登壇するので潜入してきました。
女性にとって永遠のテーマ!?とも思えるこの「仕事とプライベート」問題について、同世代の女性たちと語りあり笑いあり。印象に残った部分を中心にレポートします!
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冒頭は、女性活躍推進のコンサルティングやマッチングを行っている株式会社gemfuture代表取締役の豊嶋千奈さんから。「統計学から見る働く女性が抱える仕事と私生活のジレンマ」についてレクチャーです。
とある調査によると、総合職女性の70%が昇進を希望していないといいます。
理由の1位は「仕事と私生活の両立が困難になる」と思うから。
女性にとってアイデンティティは複数の対人関係から形成され、その要素は「仕事(社会)」「愛」「友人」に分類されるのだそうです。それが「仕事」に偏ると精神的な疲れが増して、私生活にも影響が出てしまう。女性が本来持っている特性からいっても「仕事と私生活の両立」というのは大事なテーマなのだとわかります。
そして女性正社員の80%はふだんの仕事でストレスを感じていて、特に「労働時間の長さ」と「管理的な仕事」がストレスの要因になりやすい(*1)という結果に。これは、体力的な疲労感が続いている状態だったり、管理的な仕事に伴う人間関係は負担が大きいということ。女性だけでなく男性にも当てはまるのではないでしょうか。
働く女性って、何だかストレスフル?
と心配になってきたところで(笑)ゲストスピーカーのお二人、NECの永名さんとラクーンの中林も加わってトークセッションが始まりました。
皆さんの話で共通していたのは、
これまでのすべての経験が今に活きている
ということ。
現在2人のお子さんを持つワーキングマザーの永名さんは、出産のタイミングで「辞めなかったこと」がターニングポイントのひとつといいます。一度仕事を離れて休んだことで感じた、仕事をするのってこんなに楽しいんだ!という気持ち。さらに、仕事で得たスキル、子育てで得た人間性(後半のワークショップでは「理不尽耐性」という表現も。よくわかります。笑)、これらが相乗効果を生んでいると。
ラクーンの中林は、フリーランスや派遣などさまざまな働き方や、全く違う業種・職種を経験。パラレルキャリアを歩む中で自分のあるべき姿や、どんな方向性が合っているかなど考えが深まっていったのだそう。
ちょうど30台前後は「私ってこのままでいいのかな?」と感じやすい時期ですが、やってきたことは必ず活きると思うと勇気がでますよね。
その後はゲストも混ざってグループワークへ。
各グループごとに、参加者同士で両立の悩みをシェアして、その解決方法を探るというワーク。大久保のチームは途中から居酒屋のようなテンションでしたよ(笑)
特に心に残ったのは、「母親だから」「女性だから」といった「当たり前の概念」に、女性自身も捕らわれているということ。それが正しいとは限らないし、今の時代に合っていないかもしれない。もっと自由に考えていいのだと感じました。
また、他の参加者からは「キャリアに穴は開かない」というのが響いたと感想をもらいました。結婚や出産でキャリアは抜け落ちるわけでなく、例えば育児から学んだことも仕事に役立つのだ、と。
参加者の皆さんが、それぞれの環境のなかでポジティブに解決策を考えていて、私も刺激をもらった夜でした。
(*1)出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「就業形態の多様化の中での日本人の働き方-日本人の働き方調査」
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