【広報テクを取材!】好きなことを仕事に繋げている、Resorz高島さんにインタビュー!


こんにちは。督永です。

先日書いた「広報の仕事ってどうやってるの?」の取材記事、記念すべき1回目は株式会社Resorzの高島さんにお話を伺ってきました~。

 

Resorzは海外でのビジネス展開をする企業を支援している会社です。同社が運営するサイト「Digima~出島~」には海外進出をしている企業の動向やニュース、これから進出する企業のサポート情報、無料の相談窓口まで幅広いコンテンツが揃っています。

 

 

 

高島さんは約4年前にResorzに入社。

現在広報をはじめ、採用広報・制度作りなどの人事業務から企業の海外進出相談コンシェルジュとしても活躍されていて、仕事の幅はかなり広い様子。

 

高島さんとは以前、海外繋がりでラクーンの「SD export」の海外展開事例インタビューをしてもらったり、一緒に越境ECに関する記者向け勉強会を開催したので面識があるのですが、とにかくフットワークが軽くて人脈もすごく多い方です。

そんな高島さんに、広報活動には欠かせない(?!)人脈の作り方や仕事の面白みまで色々聞いてきました。

 

 

-高島さんが広報の仕事に興味をもったきっかけはなんですか?

 

高島さん:もともと大学が情報学部広報学科で、広告論とかメディアについて勉強していて、将来は雑誌の編集や取材の仕事をしたいなと思っていたのですが、就活をしている時に自分の強みはなんだろう?と考えたときがあり、その時友達や周囲の人に「新しい情報を持って来たり、周りの人に情報を伝えることが上手いよね」と言われたんですよね。

そこから「良い情報をカタチにして伝えることで人の役に立ちたい」と思ったことが根底にあるのかな、と思ってます。

 

 

-高島さんは人との繋がりが多いと思いますが、メディアさんとの繋がりも多いですよね!どうやって繋がりを作っているのですか?

 

高島さん:広報が集まる勉強会などの情報交換の場があるのですが、そこで知り合った広報の方々から色々と情報をもらったり、メディアの方を紹介してもらったりして繋がりを作っていきましたね。

 

メディアの方や他社の広報さんとの会話やSNSでも“どんな情報を欲しがられているのか”情報収集したり、Resorzや私個人として”こういうネタや情報は提供できる“など、関連ニーズがありそうなキーワードを常に発信していたりもします。

 

それに私も人と人を繋ぐのが好きなので、メディアの方を他社の広報さんに紹介したり、広報仲間での食事会なども開催していますよ。

 

-うちにもメディアの方を紹介してもらったりしていますが、とにかく人脈が広いですよね。

 

高島さん:勉強会やイベントなど、メディアの方でも広報の方でもそれ以外でも、一度でも会った方には自分のことを覚えてもらうためにfacebookなどはすぐ繋がるようにしてます。

会社のこともプライベートの事も境目なく発信しているので、そこからコミュニケーションを作って、ゆくゆく会社のファンになってもらえたらいいな、なんて思ったりもしています。

 

そうすることで例えばうちの事業の目指すところや想いを応援したい、という方が記者さんを紹介してくれたり、なんてこともありましたよ。

 

-メディアの方と繋がった後はどんなふうにやり取りしてるんですか?

 

高島さん:メディアの方が求めている情報を自社に関連するしない構わずヒアリングしてます。どんな情報を探しているのか?求めているのか?が何に繋がるかわからないですし、まずはGiveすることで関係を作っていけるのではないかと思うので直接聞きますね。

 

興味を持ってもらえるよう、こちらが持っている情報をそのまま出すんじゃなくて「こんな企画でどうですか?」とネタを企画立てて提案したりもしますよ。

 

前職で自分が取材をする立場だったこともあるので、取材をする側の立場になって情報を出していくことを心がけていますね。自社の情報だけじゃなくて、「このネタならあの企業さんが合うかも」とか、ここでも誰かと誰かを繋げるということもしていたりします。

 

Resorzの広報としてだけでなく、ユーザーである海外進出をしている企業や進出支援サービスを提供する企業全ての広報に繋がるサポートができたらいいなと思っています。

 

 

-BtoBサービスって身近な話題ではないからネタにしづらいという声もよく聞きますが、この切り口なら面白そう、とこちらがネタの見せ方まで考えて提案すると反応も変わってくるんですね!

 

(「理想図」という言葉が掲げてあるのは「Resorz(リソーズ)」という会社名がResource(資源・手段・機転)と「理想図」という二つの言葉を由来としているからだそうです。)

 

 

-広報の仕事って、社内外の情報を常に集めておくことが重要だと思うのですが高島さんの場合はどうやって収集してますか?

 

高島さん:社内の情報については、まだ少数のベンチャーであることや、私の場合は広報業務以外に現場の業務も担っているので、収集をするというより担当している業務の中で「これはPRできるのでは?」と周りを巻き込んでネタを考えたりしていますね。

そうすると現場のスタッフにも広報の仕事が伝わりやすいから、周囲からも積極的に情報を持ってきてくれたりします。

 

それに、PRに対して社長の理解がある程度あるということが大きいと思います。

PRとしてどうなることを目指すのかビジョンは共有していますが、その手段は問われないので取材や何かイベントをやる時にも協力的ですよ。

 

 

-高島さんが思う「広報の仕事に必要なスキル、心得」って何ですか?

 

高島:いくつかあると思うのですが、一つはプレスでも取材でも120%相手に伝える、という意識を持つことかなと思います。

 

前職で求人広告で「取材をする側」だった仕事の時、自分が取材した内容をライターの方に伝えて記事化してもらう立場だったんですが、その時ライターさんに伝えているつもりでも具体的な情報が足りないということがあったんです。

 

私が聞いた話を他の人に伝達して、さらにそれを記事にすると80%位しか伝わらなくなってしまう。だからこそ、120%で情報を取ってきてほしいと言われました。

 

だからその時の経験から、相手に伝えたいことがあるなら120%くらい伝える気持ちで話さないと相手には100%伝わらないと思ってやっています。

 

 

もう一つは、自分の会社のことを客観的に見ることかな、と。

業界の中でどう見られているのか、どう見せていきたいのか、それを知るためには客観的に他社や外の方の視点で見つつ、同時に社内のことも誰よりも知っておく必要があると思います。

 

スタートアップの広報の場合は現場にどっぷり浸かって情報を持っておくことができるので、それが強みの1つになると思いますが、それを知っているのが当たり前という目線になってしまうと知らない人には伝わらないですからね。

 

あとは情報発信力ですね!

 

お客様や社内外の方に情報発信をしながら、コミュニケーションをとっていき、関係性をデザインしていくミッションということで、去年私の部署をコミュニケーションデザイン部という名称にしました。

 

自分が接している人すべてに自社のこと、サービスのことを知ってもらい、ファンになってもらうのが広報の仕事だと思います。

 


 

 

 

高島さんの日常を聞いていると、プライベートと仕事の境目がなく活動されているようなんですが、それがとっても楽しそうなんですよね。

好きなことが仕事に生かされているのがよく分かりました。とっても羨ましい!

 

しかも、高島さんはオフィスにキッチンがあることを活かして(オフィスが移転するときに、大好きな料理ができるようにとキッチン付きの物件を条件にしてほしいと社長に提案されたそう!)、休日はなんとオフィスでプライベートのイベントも開催されています。

 

こちらはなんと、高島さん主催の料理教室!

 

アジア料理好きな高島さんがタイ料理を作る会を開催したのだとか。

 

 

ここで繋がった人脈を仕事にも繋げたり、逆に仕事で繋がった人を招待したり・・・

本当に仕事とプライベートの垣根なく楽しんでいるのはすごい!

 

 

ちなみに、Resorzさんのオフィスはなんと一軒家を借りていて、リビングには大きなテーブルがありました!

 

訪問する前から噂には伺っていたけど、本当に家みたいでなんだかすごく落ち着く空間でした。

 

ここでは朝から会議をしたり、お昼には「まかないランチ制度」として高島さんや他の社員さんが一緒に料理を作ってみんなでご飯を食べているそうですが、これが会社のブランディングの1つにもなっているそうです。

 

 

学生の方も交えた「ビジネスご飯会」なども開催されているそうで、採用にも繋がっているそうです。

 

 

高島さん、ありがとうございました!