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ニューヨーク小売が挑む新たな挑戦とは?アマゾンブックスも訪問

 

こんにちは、ラクーン広報の山崎です。

今回は前回前々回に引き続き、「ニューヨーク流通視察ツアー※」レポート(全6回)の第3弾!

山崎がニューヨーク近辺のスーパーマーケットを回って学んできたアレコレを、みなさんに共有していきたいと思います。

 

※ラクーンでは例年、ニューヨーク流通視察ツアーに参加したい社員を募り、応募者の中から選ばれた社員1名が外部主催のツアーに参加できる、という社内制度が存在しています。今年は幸運なことに、わたくし山崎が選ばれました!

 

その①その②を読んでいない人は、そちらもよろしくお願いします。

 

 

売上高世界一、時代の先を行く「ウォルマート」

 

売上高世界一のウォルマートは、常に新しく何かを始めているそうです。

新鮮さを保つための努力を惜しまず、「お客様のために尽くす」ことを信条としています。

 

 

かつてはミドル層から低所得層がターゲットでしたが、現在は高所得層を取り込む戦略で動いています。現在、ネットで注文して、店舗で商品を受け取る「ピックアップシステム」にも注力しています。

日本だと、まだそんなに馴染みのないシステムですよね。

 

 

都市型スーパーマーケット「ターゲット」

 

今回訪問した「ターゲット」は、マンハッタン市内にある都市型店舗です。

 

 

元々は郊外に大型店舗を展開する「ターゲット」ですが、アイテムを厳選して都市部でも販売しています。地下1階に商品を陳列し、1階はピックアップシステムとワンストップショッピングが可能なエリアになっています。

 

 

スーパーマーケットのディズニー「スチューレオナルズ」

 

スチューレオナルズは、坪単価売上ギネス記録を達成したことがあるスーパーマーケットです。厳選されたアイテムを取り揃えており、商品数は少なめです。1つの商品に対し、1ブランドを原則としています。

 

 

また、スチューレオナルズはスーパーマーケットのディズニーランドと呼ばれ、エンターテイメント性溢れる店内は一方通行となっています。

精肉コーナーでは牛やチキンのおもちゃが鳴くなど、子供たちが飽きない、楽しめる仕掛けがなされています。

 

 

スチューレオナルズはアメリカでは珍しくお客様の声に耳を傾け、初めてお客様からの意見を集める投書箱を始めました。

「一方通行だからレモンを取りに戻れない」との意見を受け、翌日から魚売り場にレモンとライムが山積みになったという逸話もあります。さらに「マフィンのトップだけ食べたい」という意見から、自社ベーカリーでトップだけのマフィンを作ったそうです。

 

 

このように、スチューレオナルズは顧客の声にすぐに対応できるシステムを構築しています。

また、スチューレオナルズは子供たちが遊べるようにミニチュアの動物園を創設するなど、小売業を楽しく展開しています。そのカスタマーサポートについて知りたいと、全盛期には全米中から関連各社が視察に訪れました。

 

 

なお、夏休みになるとランチを食べられない子供たちのために、これらの地域密着型スーパーマーケットは廃棄する食品をフードバンクに寄付しています。

フードバンクに集められた食品は、各自治体の教会やシェルターに配布されます。

 

 

本との運命的な出会いを実店舗で提供「アマゾンブックス」

 

アマゾンブックスは、アマゾンが20年間蓄積したデータを活用した本屋さんです。

「何が欲しいか分かってる人はウェブで購入するが、新しい本との出会いを実店舗で提供したい」というのがコンセプト。書評は一般人がレビューで書いたものをピックアップして掲示、星による評価もポップに記載しています。

 

 

プライム会員にはプライム会員価格で提供しており、iPhoneアプリのカメラ機能を使ってAmazonでの価格を確認できます。現金は使えず、アプリのアカウントにチャージ、あるいはクレジットカードで支払うことになります。

 

 

ちなみに、日本の会員であっても、今のところプライム価格でのアマゾンブックスの利用はできませんでした。Amazonヘビーユーザーとしては非常に残念です。日本にも出店してくれないかな~。

 

 

以上、ニューヨーク流通視察レポート③でした!

次回もお楽しみに~!