ニューヨークの小売に学ぶ!リピーター獲得の手法とは?


 

こんにちは、ラクーン広報の山崎です。

今回は先週に引き続き、「ニューヨーク流通視察ツアー※」レポート(全6回)の第4弾!

山崎がニューヨーク近辺のスーパーマーケットを回って学んできたアレコレを、みなさんに共有していきたいと思います。

 

※ラクーンでは例年、ニューヨーク流通視察ツアーに参加したい社員を募り、応募者の中から選ばれた社員1名が外部主催のツアーに参加できる、という社内制度が存在しています。今年は幸運なことに、わたくし山崎が選ばれました!

 

その①その②その③を読んでいない人は、そちらもよろしくお願いします。

 

 

アメリカで大人気のスーパーマーケット「ウェグマンズ」

 

ウェグマンズは、アメリカでトップクラスの人気を誇るスーパーマーケットです。

デリカが充実しており、唯一ウォルマートの勢いに対抗しています。スーパーマーケットですがワンストップショッピングを実現しており、惣菜を提供することで顧客の来店頻度を上げることに成功しました。

 

 

ウェグマンズは、200席以上のイーティングスペースとフリーWi-Fiを提供しています。

惣菜とイーティングスペースが充実しているため、「僕はパスタ」「私はハンバーガー」「私はお弁当が食べたい」と意見が分かれても、「それならウェグマンズに行こう!」で解決します。

さらに、子供が遊ぶスペースも設置されており、子連れのママやファミリー層も獲得しています。

ちなみに、この日のランチはウェグマンズでお寿司を買って食べたのですが、とっても美味しかったです。

 

 

Amazonに買収されたことでも話題の「ホールフーズ」

 

ホールフーズは、オーガニックだけではなく「健康になれるすべてのもの」を提供しています。

2017年に米アマゾン・ドットコムが買収したことでも有名になりましたよね。

 

 

この日は、ホールフーズの「都市型店舗」にも訪問しました。

グローサラントに特化しており、ネギやニンジンをオシャレに立てて並べるなど、少し洒落ています。カフェもあり、その場で飲むのはもちろんテイクアウトも可能。寿司のレストランやワインバーもあります。

 

 

都市型店舗は会社帰りの食品購入やランチタイムの飲食で、たくさんの人々が訪れます。

 

 

都市型店舗のひとつ、タイムワーナーセンターにあるホールフーズでは、キヌアや玄米などを使ったお寿司を製造しています。5坪くらいですが、売上はすごいそうです。

なお、アメリカには「フードコート」と「フードホール」がありますが、これらは規模が違います(「フードホール」の方が大きい)。また、「フードホール」はチェーン店を集めるのではなく、テーマに沿ったこだわりのお店が出店しているのも特徴です。

 

 

リノベーションの世界的成功例「チェルシーマーケット」

 

チェルシーマーケットは、使っていないナビスコ工場を活用したマーケットです。アートの要素が入ったオシャレなマーケットで、観光客にも人気のある「下町の商店街」的なポジションを獲得しています。

たしかにすごくオシャレで、雰囲気のあるマーケットでした。なぜか水が流れてるし、ゴミ箱までオシャレ。

 

 

チェルシーの上の「ハイライン」と呼ばれる場所は、高架を再利用した遊歩道です。高い位置からニューヨークの街並みを見られるため、観光客にも人気があります。

これらチェルシーマーケットとハイラインは、リノベーションの成功例として大きな注目を浴びました。

 

 

高学歴層にファンが多い「トレーダージョーズ」

 

トレーダージョーズは、オーガニックを取り扱うスーパーマーケットです。

トレーダージョーズの商品はロープライスですが、社員の福利厚生や給料等は高いことで有名です。すてき。

 

 

トレーダージョーズは、サプライヤーから集めたプライベートブランドを安く提供しています。そして、サプライヤーが喜ぶ現金取引を行っています。結果として安価で質の良い商品が並ぶため売れ行きが良く、返品がほぼありません。これがトレーダージョーズの「三方よし」な好循環を実現しています。

 

 

トレーダージョーズには毎週3〜4つ新しいものが並び、店内の新鮮さを保っています。

また、トレーダージョーズはディスカウントストアではありません。ロープライスで展開している、というところが重要です。ニューヨークだからといって高くなく、全米どこでも同じ値段で商品を提供しています。

ホールフーズほど高いものは手に取りづらいけれど健康についての知識はある、という高学歴層からの人気が高いそうです。トレーダージョーズのファンサイトでは、顧客による活発な意見交換が行われています。

 

安いのに高品質で、パッケージもオシャレ。トレーダージョーズ、私もすっかりファンになってしまいました。

うちのサービスはBtoBではありますが、そんな熱狂的なファンがたくさんできるような素晴らしいサービスにしていきたいな~なんて思ったり。

 

以上、ニューヨーク流通視察レポート④でした!

次回もお楽しみに~!