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【S資格者発表会レポート#5】「乗り合わせのバス」を最強のチームへ~エンジニアの好奇心をビジネスの推進力に変える~(技術戦略部/URIHO開発チームリーダー)

ラクーンでは、「S資格者成果発表会(ラクーン社内のスペシャリストたちが自分自身の専門分野について発表する会)」を2ヶ月に1回開催しています!

そこで今回は、「S資格者成果発表会レポート#5」と題して、成果発表当日の様子をお届けします!第5弾の発表者は技術戦略部のKENJI.Kさんです!

社歴は11社!働くのはあまり好きじゃない!?「楽をするために努力する」矛盾した努力をするエンジニア

KENJI.Kと申します。本日は、開発体制の重要な構成要素である『開発エンジニアとの付き合い方』についてお話できればと思います。私は千葉県出身で、今はURIHOオーダープランというプロダクトの開発を担当しています。転職を7~8回経験していて、転籍を含めると社歴は11社ほどになります。

最初は国産電機メーカーの子会社に就職して、『メインフレーム』という大きなコンピューターを担当していました。食事付きの寮で、最初の1年間ぐらいは研修がありました。『今の私がいるのは、この会社のおかげだ』と言えるほど感謝しているのですが、配属後半年で辞めてしまいました。現場の仕事が想像と違って、あまりにもつまらなかったのです。

そして、かねてから働いてみたかったバイク屋で働き始めました。『腕を磨いて、いつかはお金を貯めて自分の店を持ちたい』と思っていたのですが、同僚の腕と比べたときに『これは敵わないな』と思いました。見習いだったので給料もすごく安くて、自分のバイクを維持するためにバイトをするなど、きつい生活を送っていました。言い方は悪いですが、『これをやるくらいだったらITの方が楽に稼げるな』と思い、IT系に戻ることにしました。

その後、オフコン(オフィスコンピュータ)などのビジネスを経験しているうちに、4社目くらいでIPO(株式公開)を目指している会社に出会いました。しかし、その会社はあっけなく吸収合併されてしまって、IPOが実現されることはありませんでした。その後はIPOを目指す会社を求めて転職を重ね、転職回数が増えていきました。

趣味はバイクと言っているのですが、実は子供が生まれてからは乗っていません。バイクというか機械いじりが好きで、本来はコンピューターのような論理的な機械よりも物理的な機械のほうが好きです。あとは、夜型です。子供が寝てからやっと自分の時間が来るので、自分の時間を謳歌しようと思うとどうしても夜型になってしまいます。

基本的に働くのはあまり好きではなくて、『楽して稼げないかな』と考えています。エンジニアの方には多いと思うのですが、『楽をするために努力する』というような、矛盾した努力をするタイプです。

プロジェクトは、メンバーが「価値」を感じられるかどうかが重要

みなさんにとって、社内のエンジニアはどんな人でしょうか?『ITに詳しくて相談に乗ってくれる人』でしょうか。特にラクーンのエンジニアは人当たりがいい人が多いので、『相談しやすい』とか『一緒に仕事をしやすい』というイメージがあると思います。

では、みなさんはエンジニアと一緒に仕事をする上で、『エンジニアが喜ぶ仕事』がどのようなものか考えたことはあるでしょうか?

例えば、システム開発する際には『プロジェクトチーム』を構成するかと思います。プロジェクトチームでは、一時的な寄せ集めのメンバーがプロジェクトゴールまで一緒にやっていくことになります。『同じ方向に進む人たちがたまたま乗り合わせたバス』ぐらい、関係性は希薄です。たまたま乗り合わせたバスに乗っている人たちが、進行方向にある邪魔な石をどけながら進んでいくのがプロジェクトです。

プロジェクトの希薄な関係は『熱量』や『共感』などによって補完されると言われていますが、全てのプロジェクトに熱量を持てるか?共感できるか?というと、その限りではありません。特にビジネスパートナーを含んだ体制の場合、それぞれベースにある価値観が違うため、熱量や共感と言ってもなかなか難しい部分があります。そういった場合、メンバーが『価値』を感じられれば(自分に対してプラスになれば)、協力関係を強化しやすくなります。

所属組織の評価制度によって、エンジニアの「価値観」は大きく変わる

エンジニアの『価値観』を考える前に、エンジニアの置かれている環境を整理したいと思います。エンジニアの環境には『プロフィットセンター』と『コストセンター』があります。『プロフィットセンター』とは、開発行為自体が売り物になっている、SESや請負などの開発行為自体で稼ぐタイプを指します。逆に、ラクーンのような自社システムの開発をするエンジニアは、一般的には『コストセンター』と言われます。

『プロフィットセンター』のエンジニアは、仕事を提案して取りに行くという『能動的な行動』をします。毎回いろいろな環境で業務を行うので業務理解には苦労しますが、場数を踏めるメリットがあります。利益を意識していて、契約時点で終わりの時期が見えているため、ある程度つまらない仕事でも耐えられます。

また、スキルと給料が別物という点も特徴です。当然スキルが高いと給料は高くなりやすいですが、儲かる案件をたまたま担当できたり、儲かるプロダクトの担当になっていたりすると苦労せずに給料が上がります。エンジニアも『儲かっているかどうか』で評価されるため、ある意味分かりやすいかもしれません。

一方、『コストセンター』のエンジニア(内勤のエンジニア)の場合、契約期間に終わりがないため、つまらない仕事でも逃げ場や終わりがありません。また、自分自身のスキルをアピールしないといけないため、スキルレベルが高いエンジニアが揃う傾向にあります。ラクーンも優秀なエンジニアが揃っています。

所属組織の評価制度によって、エンジニアが意識するものは大きく変わります。

エンジニアの4大価値観:「儲かるの?」「技術的な好奇心」「実現可能性」「キツさ」

まずは、『儲かるの?』です。これは特に『プロフィットセンター』のエンジニアが重視する価値観です。『儲かったら評価される』『儲かるなら次の案件も取れる』ため、儲かりそうな案件があった場合、『無料で開発するからレベニューシェアしませんか』といった、一歩踏み込んだ提案をすることもあります。

続いて、『技術的な好奇心(触りたい技術を使えるか、興味のある領域かなど)』です。エンジニアとしての市場価値向上にもつながるため、重要な要素になってきます。キャリアプランを立てて、市場価値向上を目的に動いてる方も多いと思います。

そして、『実現可能性(うまくいきそうかどうか、成果が期待できるかなど)』です。当然ですが、『うまくいって評価されたい』『成功体験を積みたい』と思いますよね。

最後に、『キツさ』です。キツさに関しては、人それぞれです。土日の残業や休日出勤で残業代を稼ぎたい層がいる一方、そういうのは嫌だという人もいます。リモートがいい人もいれば、出社してみんなでやりたい人もいます。

エンジニアに限らず、メンバーの価値観を意識することでプロジェクトは上手くいく

これらの価値観の中でも特に『技術的な好奇心』を満たすためにどうすればいいのか、コトラーの『プロダクトライフサイクル(導入期、成長期、成熟期、衰退期)』をベースに話していきたいと思います。技術的な面白さを感じるポイントは、このプロダクトライフサイクルのフェーズごとに変わっていきます。

『導入期』は新しいサービスやコンセプトを形にしていく設計ができるため、設計の腕を試すにはとても良い場所です。比較的自由に技術を選定でき、自分が使いたい技術を織り交ぜてサービスを構成していくことができます。

『成長期』は爆速で機能を追加していって、フィードバックを得ることができます。パフォーマンスや拡張性、安定性を整備していくのが腕の見せどころになります。

『成熟期』は安定化や保守性を向上させ、技術的負債を改善していくようなフェーズになります。重要な要素ではありますが、このあたりは好き嫌いが分かれるところです。

『衰退期』は次期システムへのリプレイスや保守コストの最小化といったフェーズになります。これも楽しもうと思えば楽しめますが、刺激があるかというと難しいところです。

エンジニアにとって一番面白いのは『導入期』と『成長期』です。この『導入期』と『成長期』を頻繁に経験できる環境こそ、エンジニアにとって非常に魅力的な環境となります。

『瞬間的な情熱は無意味で、持続できる情熱だけがビジネスになる(ジャック・マー)』のが理想です。『導入期』や『成長期』には熱量や勢いがあり、技術者としても勝負のしどころがたくさんあります。みなさんにはぜひ、エンジニアと一緒に新しいサービスを検討して、立ち上げていってほしいです。

最後に、エンジニアに限らず、案件はプロジェクトメンバー全員をその気にさせたほうが絶対にうまくいきます。ぜひ相手の価値観を少し意識して、座組を考えてみてください。

おわりに

過去の「S資格者発表会」記事はこちら
#1「大事にしたい日々の習慣~金脈を掘る仕事術~(グローバルMD)」
#2 境界を超えるデザイン~あらゆる国で「違和感ゼロ」のUI・UXを実現する~(WEB/グラフィックデザイナー)
#3 苦手を武器に変えるコミュニケーション術~配信と散歩で鍛えた「伝える力」~(スーパーデリバリーセラーマネジメント部コンサルチーム)
#4【S資格者発表会レポート#4】顧客感動を生む営業マインドとテクニック(営業/Paid推進部副部長)

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